ロボットのヘルメットで素顔を隠し続けてきたダフトパンクですが、解散後、トーマ・バンガルテルを中心に、公の場での素顔公開が進んでいます。また、日本の漫画家・松本零士とのコラボレーション作品も注目されています。
本記事では、ダフトパンクの素顔、伝説的なコラボレーションの全貌を詳しく解説します。
ダフトパンクが素顔を公開
2023年1月25日にダフトパンクのメンバー、トーマ・バンガルテルが公の場で素顔を公開しました。ソロプロジェクト『Mythologies』の始動に伴い、イラストレーターによる素顔のポートレートが公式に公開されたのです。
さらに2025年11月には、パリで16年ぶりとなるDJセットを素顔で披露し、ファンの間で大きな話題を呼びました。
トーマ・バンガルテルの素顔公開
トーマは『Mythologies』というバレエ作品のスコアをリリースする際、ステファン・マネルが手がけたポートレートを通じて素顔を公開しました。これは解散後の新たな芸術活動の幕開けを象徴する出来事でした。長年ロボットのペルソナを維持してきた彼にとって、大きな転換点だったと言えるでしょう。
パリでの素顔DJセット
2025年11月、トーマはパリで素顔のまま16年ぶりにDJセットを披露しました。この出来事は音楽業界に衝撃を与え、SNSでは瞬く間に拡散されました。ヘルメットなしで音楽を届ける姿は、新しいフェーズに入った彼の決意を感じさせるものでした。
素顔を隠していた理由
ダフトパンクが素顔を隠していた理由について、2013年のインタビューでトーマは「架空の人格を作り出すことに興味がある」と語っていました。しかし解散後、その考えに変化が生まれます。AI技術の急速な発展を目の当たりにした彼は、人間性を重視する姿勢へとシフトしていきました。
AI時代だからこそ人間性を重視
解散後のインタビューでトーマは、AI(人工知能)の台頭に対する懸念を表明しました。「2023年の世界で最もしたくないことはロボットになることだ」という言葉からは、技術よりも人間らしさを大切にする姿勢が読み取れます。皮肉にも、ロボットのペルソナで活動してきた彼が、今は人間であることの価値を訴えているのです。
キャリア初期は素顔で活動していた
実は1996年や2002年のDJセットなど、キャリア初期には素顔で活動していた記録がいくつか残されています。ロボットのヘルメットを被る前の彼らは、普通のDJとして音楽シーンに登場していました。当時の写真は現在、ファンの間で貴重な資料として扱われています。
スタジオでのエピソード
「Get Lucky」のレコーディングに参加したネイザン・イーストは、興味深いエピソードを明かしています。スタジオで自撮り写真をSNSに投稿しようとした際、彼らから「ダメダメダメ!誰も僕らの顔を知らないんだ!」と必死に止められたというのです。この逸話からは、素顔を守ることへの強いこだわりが伝わってきます。
引用元:amass
ダフトパンクと松本零士とのコラボが実現
ダフトパンクと日本の漫画家・松本零士のコラボレーションは、音楽と映像が融合した画期的なプロジェクトでした。メンバーの2人は幼少期から『宇宙海賊キャプテンハーロック』などの松本作品の熱烈なファンだったのです。この深い愛情が、後に伝説的なコラボレーションへと結実します。
熱烈なオファーによる実現
2ndアルバム『Discovery』の制作にあたり、彼らから松本零士への熱烈なオファーが行われました。全編を松本アニメで構成する「アニメーション・オペラ」という野心的なアイデアは、こうして実現に至ったのです。音楽家と漫画家という異なるジャンルの巨匠が手を組んだ瞬間でした。
「インターステラ5555」の物語
『インターステラ5555:THE 5TORY OF THE 5ECRET 5TAR 5YSTEM』は、セリフが一切ない67分の作品です。アルバム『Discovery』の楽曲のみでストーリーが進む斬新な構成となっています。エイリアンのバンド「ザ・クレッシェンドールズ」が地球人に変装させられ、スターダムにのし上がるという物語が描かれました。
音楽だけで進む物語
この作品の最大の特徴は、一切のセリフや説明なしに物語が展開する点です。『Discovery』の楽曲が持つ感情やリズムだけで、登場人物の心情や状況が表現されます。音楽と映像の完璧な融合は、多くのクリエイターに影響を与えました。
4Kリマスター版の特別上映
2024年12月、松本零士の逝去とダフトパンクの解散を経て、『インターステラ5555』の4Kリマスター版が世界中の映画館で特別上映されました。最新の技術で蘇った映像美は、新たな世代のファンにも強い印象を残しました。この上映に合わせて、松本零士のイラストを採用した『Discovery』の復刻盤もリリースされています。
復刻盤のリリース
特別上映と同時に発売された復刻盤は、松本零士の美しいイラストが採用されました。このリリースは、二つの巨大な才能への追悼と敬意を込めた記念碑的な作品となっています。ファンにとっては、あの感動を再び味わえる貴重な機会でした。
メンバーの現在の活動状況
解散後、トーマ・バンガルテルとギ=マニュエル・ド・オメン=クリストは、それぞれ独自の道を歩んでいます。トーマはバレエのスコア『Mythologies』のリリースや素顔でのDJ活動など、精力的に活動を続けています。一方、ギ=マニュエルは表舞台に出ることが少なかったものの、新たな動きが報じられています。
ギ=マニュエルのソロ活動
2025年に入り、ギ=マニュエルが初のソロアルバムを制作中であるという有力な情報が出ています。解散後は静かに過ごしていた彼が、再び音楽制作の場に戻ってくる可能性が高まっているのです。ファンにとっては、待ち望んでいた朗報と言えるでしょう。
まとめ
ダフトパンクの素顔や松本零士とのコラボは、音楽史に残る出来事です。ロボットというペルソナを脱ぎ捨て、活動を始めたトーマの姿は、AI時代における人間性の価値を問いかけています。また『インターステラ5555』は、音楽と映像の融合という可能性を示しました。多くの人にインスピレーションを与え続けています。








