世界中で大人気のアニメ『鬼滅の刃』の新シリーズ「刀鍛冶の里編」の放送開始日が2023年4月と発表されました!前シリーズの「遊郭編」が終了してから1年2か月ぶりの新シリーズとあって、すでに世間から多くの注目を集めています。
『鬼滅の刃』は、その兄弟愛溢れる物語が感動を誘いますが、同じく兄弟愛が溢れる作品といえば『鋼の錬金術師(ハガレン)』が挙げられますね。主人公のエドワードが、錬金術によって体を失った弟のアルフォンスを元に戻すために旅をする物語で、今年に実写映画が2作連続公開されたことでも話題になりました。
今回は、物語が完結した今もなお多くの人に愛される『ハガレン』の作者・荒川弘先生のプロフィールについて紹介します!
荒川弘(あらかわひろむ)のプロフィール
まずは荒川弘先生のプロフィールについて紹介します!
- 本名:荒川弘美(あらかわひろみ)
- 生年月日:1973年5月8日
- 年齢:49歳(2022年12月現在)
- 出身地:北海道中川郡幕別町
- 身長:165㎝
- 血液型:A型
- 代表作:『鋼の錬金術師』『銀の匙 SilverSpoon』『アルスラーン戦記』など
荒川弘先生は北海道出身で、実家はひいお爺さんの代から続く農家だそうです。幼少のころから農業に携わってきたため、高校は帯広にある農業高校「帯広農業高等学校」に通っていました。農業高校での実体験が盛り込まれた漫画『銀の匙 SilverSpoon』は、2012年にマンガ大賞を獲得するほどの人気作としても有名です。
非常にストイックな性格で、代表作である『鋼の錬金術師』は9年間の連載で一度も休載することなく描き切りました。さらに、最大3つの作品を同時期に連載するという多忙っぷりで、SNSでは「超人漫画家」と称されるほど、マンガ家として現在でも精力的に活動しています。
荒川弘の経歴
1999年(26歳)
「第9回エニックス21世紀マンガ大賞」にて『STRAY DOG』が大賞を受賞。
「月刊少年ガンガン」にて『STARY DOG』の読み切りが掲載される。
2001年(28歳)
「月刊少年ガンガン」にて自身初の連載作品『鋼の錬金術師』を連載開始。
2003年(30歳)
『鋼の錬金術師』のアニメが原作とは異なるストーリーで放送開始。
2004年(31歳)
アニメ『鋼の錬金術師』が終了。
2005年(32歳)
『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』が公開。
2006年(33歳)
マンガ雑誌「ウンポコ」にて『百姓貴族』の連載を開始。
2007年(34歳)
「ガンガンパワード」にて『獣神演武』を連載開始。
私生活にて第一子の長男を出産。
2009年(36歳)
『獣神演武』の連載が「月刊少年ガンガン」に移行される。
原作のストーリーに沿ったアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』の放送が開始。
2010年(37歳)
マンガ『鋼の錬金術師』が完結。
アニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』が終了。
2011年(38歳)
「週刊少年サンデー」にて、自身初の週刊連載となる『銀の匙 SilverSpoon』の連載を開始。
アニメ映画『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 嘆きの丘の聖なる星』が公開。
私生活にて第二子の長女を出産。
2012年(39歳)
『銀の匙 SilverSpoon』が「第5回マンガ大賞」にて大賞を受賞。
2013年(40歳)
「別冊少年マガジン」にて『アルスラーン戦記』の連載を開始。
2014年(41歳)
3月7日、中島健人主演で実写版『銀の匙 SilverSpoon』が公開。
私生活にて第三子の次女を出産。
2017年(44歳)
12月1日、山田涼介主演で実写版『鋼の錬金術師』が公開。
2019年(46歳)
『銀の匙 SilverSpoon』が完結。
2021年(48歳)
「月刊少年ガンガン」にて『黄泉のツガイ』を連載開始。
2022年(49歳)
5月20日、実写版『鋼の錬金術師 完結編 復習者スカー』が公開。
6月24日、実写版『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』が公開。
荒川弘がマンガ家を目指したきっかけ
小さいころから絵を描くのが好きで、自分はマンガ家として生きていくのだろうと、漠然とした自信があったそうです。
実家が北海道の農家であったため後継ぎ問題もあり、農業をするのは自身が25歳の年で弟の進路が確定するまで、という約束で帯広の農業高校に通い、勉強をしながら日々農作業をしていたと話しています。
その後25歳になって農業を辞めてからは、すぐに投稿用の作品を書き始め、1年後の26歳のころに書いた『STRAY DOG』で賞を受賞したのち、「月刊少年ガンガン」に読み切りが掲載されたことで晴れてマンガ家デビューとなりました。
荒川弘は女性?
荒川弘先生は、「弘」という男性のような名前と代表作の『ハガレン』が激しいバトル漫画であることから、男性マンガ家と思われがちですが、実は女性のマンガ家なのをご存じでしたか?
本名は「荒川弘美」という名前で、本名から「美」を一文字抜いた「荒川弘」をペンネームとして採用したそうです。
自身の自画像を描く際は、二足歩行の眼鏡をかけたホルスタイン牛で表現しております。農家の常識として、ホルスタイン牛はほぼメス牛であることから、自身が女性であることを示唆できるようにしていたそうです。しかし、農業に関わっていない読者からの「自画像が牛だから男性だと思っていた。」というお便りを読んで、カルチャーショックを受けたとエッセイマンガの『百姓貴族』内で語っています。
マンガ家としての執念
荒川弘先生は現在3児の母ですが、第一子を妊娠した時は『鋼の錬金術師』の連載中でした。普通であれば妊娠期間中は休載としてもおかしくはないですが、荒川弘先生は妊娠期間・出産・育児中でも、一度も休載せずに描き切っています。
連載マンガ家の忙しさは計り知れず、加えて妊娠中であれば体調面で不安定な時期もあったと思われます。それでも休載せずに完結まで描き切ることが出来たのは、荒川弘先生のマンガ家としてのプロ意識の高さと、家族の助けがあってのことだったのではないでしょうか。
まとめ
今回は『ハガレン』の作者、荒川弘先生のプロフィールについて紹介しました!
デビュー以降女性マンガ家として少年誌の最前線で常にヒット作を生み出し続けており、現在は『百姓貴族』・『アルスラーン戦記』・『黄泉のツガイ』の三作を連載中です。中でも『百姓貴族』はすでにアニメ化されることが決定しているので、連載作品の今後の展開や、荒川弘先生の今後の活動からもまだまだ目が離せません!